親父の旅行記
4冊の結構な量の旅行記が去年届いた。
親父からである。
その経緯はともかく長文を読むのが苦手なのと
忙しいのを理由にほおって置いたそれを、年明けの
仕事の合間にぽつぽつと読み始めた。
仕事の鬼だった親父とはほとんど接した記憶も
ないまま僕が中学の時に家を出て行った。
親父が当時二十歳のとき戦後二十年では、海外に
行く人はごくわずかだったそうで、為替は一ドル三百六十円。
海外への持ち出しはわずか五百ドル。海外旅行など
とんでもない時代であったそうである。
現状に満たされない自分をもっと危険なところに
追いやり、自身の可能性を半か長か、吉か凶か賭けて
みたかった。と記されてた。その感受性だけではなく
読み進むたびに、半端ものの僕は羨ましく思う。
何一つ夢中になれたか?何一つこれが俺だと言えるものが
あるか?いや、何も無い。
二十歳でベイルートまで自転車で旅した親父の旅行記。
結構面白いです。
でも僕はへたれ芋なので平和で楽しい感じで満足しちゃいます。
がんばるけどね。芋なりに。
六反征吾
by locutan
| 2010-01-04 13:27
| 雑記